セーフティー・はーと
第64号 再発を防止することと新たな事故を防止すること
三菱総研 野口
プロの目と市民の目
事故が発生する。事故分析が行う。失敗に学ぶ。この一連の活動は、もはや当然の活動となっている。
プロの目と市民の目
事故が発生する。事故分析が行う。失敗に学ぶ。この一連の活動は、もはや当然の活動となっている。
しかし、この一連の活動の目的をもう一度整理してみたい。
それは、この一連の活動は、再発を防止することを目的としているのか、新たな事故を防止することまでもスコープに入れているのかということである。
失敗学が求めていることは、基本的には新たな事故の抑止にまでその成果の活かすことである。
今の事故分析は、本当にそこまで真剣に考えているのか?
昨年、大規模な火災事故が続いた。その事故分析から我々は、一体何を学んだのであろうか?
何故、発生した火災が直ぐに鎮火できなかったのか?
この住民の素朴な疑問に安全学は納得できる回答を用意できたのか。
安全のプロであるがゆえに、個別・固有の問題に目を奪われて、市民の視点を忘れてはいなかったのか。
セーフティハートのハートとは、誰の心のことか?
安全工学協会は、もう一度安全の原点に返って、このような問いかけに答えるための活動を開始した。
こう、ご期待! と私は思っているのですが・・・・・
仲間よ来たれ !