安全工学会のあゆみ

名称  
 特定非営利活動法人 安全工学会(英文:Japan Society for Safety Engineering,略称「JSSE」)
安全工学会について  
この会は災害発生の原因の究明,および災害防止,特に予防に必要な科学および技術に関する系統的な知識体系としての安全工学の確立と,経営者,研究者,技術者などに対する安全工学の知識の向上,並びに専門の安全工学技術者の養成などを目的に設立されたものです。
発足当時は,我が国の産業が著しい発展を遂げ,それに伴い火災,爆発,破壊,工業中毒,職業病,労働障害,環境破壊などの産業災害の発生も頻度を増し,その様相もまた複雑化し,これらの産業災害はおびただしいものとなっていました。これは災害防止の技術が生産技術の進歩に追いつくことが出来なくなっていたためであります。
その後産業における人災は,官民あげての努力の結果,著しく減少してきましたし,環境汚染についても同じようなことが言えます。しかしこれらの潜在危険性は少しも減少しているわけではなく,今後とも人間が存在する限り永遠に継続する問題であります。
また,時代の変遷と共に災害の種類や質なども変化してきており,新たにバイオテクノロジーや半導体などの先端産業において新しい災害の発生が懸念されてきています。
一方,産業以外の場における災害の発生は増加の傾向にあり,更に天災との関連において将来注視していく必要があるものと考えられます。産業の場においての旧来型の事故も減少傾向とは言えず,むしろ増加する傾向さえ見受けられるようになってきています。
安全工学会は安全工学の進歩と普及を通じて産業災害の防止という重大な使命を担って,社会のため,また人類の福祉のため貢献する所存であります。
このような活動に関心をもち,共に安全工学の発展に寄与しようと考えられる諸兄の当学会への御入会をお待ちいたしております。
設立  
 1957(昭和32)年7月 特定非営利活動法人安全工学会の母体となる安全工学研究会が発足し、会則などを整備し、1961年に安全工学研究会より安全工学協会と改めました。
 2004(平成16)年12月15日 特定非営利活動法人安全工学会が発足。
 2005(平成17)年4月1日 安全工学協会の事業を引き継ぎ,安全工学協会を解散いたしました。
 2010年(平成22)年1月 事務所を横浜から東京に移し現在に至っています。