セーフティー・はーと

第24号 There is always one more question

練馬区    西 茂太郎
最近、内部や外部機関による監査(サーベイ)の重要性が増して来ている。
過日、米国のある有名なリスクサーベーヤーにサーベイする際の心構えをレクチャーして貰ったことがある。
 冒頭に紹介した言葉「There is always one more question」が今でも頭に残っている。彼曰く「刑事コロンボだよ。コロンボが犯人と思しき人を訪ねていろいろ質問する。私は忙しいから帰ってくれと言われて、帰りかける。ドアのところまで行ってもう一度振返って、もう一つ教えて下さいよとあれをやるんだよ。」と。
 「疑問を持つ、さらに疑問を持つ、つとめてこれをやる。」事実を知ろうとすることは、Suspicious(猜疑心)では無く、技術者としてInquiring(知りたい)、very interested(非常に興味深いこと)ではないか。
当たり前の分かりきった質問を重ねる中で、お互いの意思統一がなされ、結果として出席者の信頼関係が作られる。それが安全を確保するための原点なのだと教えて貰った。